息子が生まれてまもない頃、散歩に出たら、おばちゃんたち(?)に声をかけられた。
「洗濯用の洗剤は何を使っていますか?」
「ミヨシ粉石けんです」
こう答えたのが生協との出会いだった。
その後、近所の主婦数人と組んで、共同購入にいそしむ日々が5~6年も続いたか。
班としての購入額は、月に数万円にも上った。
が、当時のH市民生協という組織は、政治的に非常に偏っていて、主婦などはただのバカと思っていた節がある。
毎週、政治的なチラシが入るのは当然で、やれ、署名だ、カンパだと鬱陶しくて辟易していた。
H市民生協の側でも、私のような不平分子は目障りだったと見え、言うことがいちいち気に障る。
曰く、「班長(つまり私だ)が変わりさえすればいい班なのに」
言っちゃなんだが、私が週に一度の宅配日にどれだけの努力をしているか、あんた知ってるの?仲間のために前後2日は、外出せず、冷蔵庫内は空にして、注文した品物を保管しているんだよ。
不満を胸に収めて、購入し続けたことが更に誤解を生んだ。生協で扱っている物が、それほどにも魅力的だと。アホか?お前ら。
ある日、生協から臨時の会議に召集されるという光栄(?)に浴した。
何でも前日夕方のニュースで、生協で販売していたイタリア・スパゲティから、許容量を大幅に超える放射能が検出されたので、回収して焼却処分にするのだそうだ。
ロシアでチェルノブイリ原発事故があった数ヵ月後の話。
さんざん、自分たちこそは食の安全を追求していると、吹きまくってこのお粗末。
よく恥ずかしげもなく、言い訳するもんだと感心した。
何年間も、生協側の暴言に我慢し続けていたが、これをきっかけにやーめた。
やってらんない。好きにしろ!
その後も、突然、玄関先に見たこともない若者がニヤニヤしながら訪ねて来る。
「なんだか面倒臭い人だそうですね」
どんな教育をしているんだ、無礼者!
その後、かの生協は今までバカにしていた外の生協とくっついて今に至る。
で、今回の中国産ギョーザ事件。ざまーみろ!
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